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日本料理の文化・伝統を受け継ぐ 生間流 式包丁の許状を賜りました

 

〜総料理長 半田康之〜


平安中期から千二百年続く食の儀式を受け継ぎ、日本料理の伝統をお伝えいたします

 

 


式包丁とは、烏帽子、袴、狩衣姿で、まな板の上の魚や鳥に直接手を触れずに包丁を使って料理し、めでたい形に盛りつける技で、その流儀のひとつが生間(いかま)流式包丁でございます。
 一年のうちでも主に節会(せちえ)に行います。節会と申しますのは中国より伝わります祝日で、代表的なのが1月1日、3月3日、5月5日、7月7日、9月9日でございます。3月3日は桃花の節会、5月5日は端午の節会、7月7日は七夕の節会、9月9日は重陽の節会です。
 その中でも重陽の節会は旧暦で申しますと10月以降にあたり、菊の花が咲き誇る時期で又、不老長寿を祝うたいへん華やかな節会でございます。
 即ち式庖丁は、節会の折々に魚の切り方でもって瑞祥表現(おめでたい形)するもので、食するものではございません。めでて、何かをおくみ取りいただき、次の宴に移っていきます。

◆生間流式包丁の歴史について
貞観元年(清和天皇の御代)藤原中納言政朝卿は勅命を奉じ、式包丁なる儀式を定めました。その政朝の末裔が源頼朝公により生間の姓を賜り、鎌倉幕府の式事の長となりました。
後、子孫は足利、織田に仕え豊臣の臣となり、十六代生間三郎左衛門尉兼長に豊臣秀吉公の命により、時の帝 後陽成天皇の弟君八条の宮(秀吉公の御養子)の家臣となりました。
宮様は今で言う桂離宮を造営された方で、後、住まわれた京極宮家、有栖川宮家、桂宮と仕えてまいりました。
今、二九代生間正保家元は、京都上京区にて有職料理・萬亀楼という料亭を営んでおります。